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写真:中村 絵

協働:関本 哲也 / 関本哲也建築設計事務所
構造設計:金子 武史 / 金子武史構造設計事務所

建築用途:集合住宅(賃貸長屋)
工事期間:2019年7月〜2020年3月
階数:地上2階
主体構造:木造
建築面積:149.06㎡
延床面積:298.12㎡
戸数:10戸
建設地:島根県松江市

松江駅からほど近い古くからの町割りが残る地域に建つ木造2階建て長屋形式の賃貸住宅。1階が一間、2階が二間分の間口を持つ住戸と、上下階の間口が反転した2タイプの住戸からなり各住戸が外部空間に開くテラスを持つ。内外が連続する開放的な空間は住まいての生活が拡がる余白を持ち、周辺にも繋がる明るくひらかれた場所を生み出している。

江戸末期に新興住宅地として整備され古くからの町割りを残す街区は、細い道に沿って間口が狭く奥行きが長い土地が連続している。静かな住宅地である一方、狭隘な前面道路にかかる法令上の制限から共同住宅の建設が不可能な土地で、周辺では戸建て住宅・賃貸アパートによる建替えや、奥行き方向に分割された土地、駐車場になり歯抜け状になった土地も散見される。本計画では法令、30㎡弱で10戸という経営上の与件、コストから木造長屋を選択した。間口が狭く奥行きが長い敷地で、細長い空地にそって西側に玄関、東側に開口・ベランダを並べる一般的な解では、良好な住環境や開放性が犠牲になり、画一的な生活と周辺との断絶・閉鎖性を生む恐れがあった。個々の住まいての生活を受け止め、明るく開かれた場所を介して、町と住まいと住まいてを縫い合わす試みが、この場所での答えの一つとなり、周辺にも寄与するのではないかと考えた。

Awards

Architizer A+Awards Winner (Popular Choice Winner) (US/米国)

Architecture MasterPrize (US/米国)

DFA Design for Asia Awards 2020 Bronze Award (HK/香港)

GOOD DESIGN AWARD 2020 (JP/日本)